バーンアウト症候群になってしまっても、適切なケアと心構えがあれば改善することは可能です。ただしすでにバーンアウトしている人は、先ず十分な休憩をとって症状を改善した上で、今後の仕事をどうするかどうか決めなければいけません。
バーンアウトを改善するためには、他人にあまり感情移入しないように意識することが大切です。お客様や取引先、上司や同僚に対して気を遣いすぎていたりしている人は、共感力が高いという魅力がありますが、一方でバーンアウトになりやすいため、注意が必要です。共感性を持ちながらも冷静かつ客観的な態度や考え方に切り替えることで、バーンアウトになりづらい自分作りができるでしょう。
バーンアウトからの改善プロセスは、現在と同じ職場環境で働きながら少しずつ回復することも不可能ではありません。しかし働き方を変えるとか、バーンアウトを引き起こした職場の環境そのものを変えない限りは、バーンアウトの症状だけを改善することは難しいでしょう。
しっかりと休息した上で心に余裕が出てきたら、バーンアウトを引き起こした原因は具体的に何だったのかを考えてみて、その要因をどうやったら取り除けるのかを考えてください。その上では、部署の異動や転職も視野に入れるのが得策です。復職する場合でも、あまり自分を追い詰めるような働き方をするのではなく、自分の心にゆとりのある働き方をするように意識することが、バーンアウトを再発させないための得策です。